ストレスの多い仕事では、精神状態のチェックが欠かせない。本人は大丈夫と考えていても、実際にはストレスが大きな負荷となっているケースが珍しくない。例えば、介護の仕事もストレスが多い傾向にある職業として挙げられ、過労によるストレスが原因となってリタイヤする介護職員も中にはいる。
過労が原因の精神疾患で仕事を辞めざるを得ない状況を避けるためには、過信せず精神状態を確認することが欠かせない。主観的なチェックだけでは、ストレスの問題を見逃す可能性が高い。そこで精神面の健康維持の方法として、ストレスチェック用のリストを活用できる。過度なストレスが溜まっている場合には、体の症状や行動に何らかの兆候が表れることが多い。
例えば頻繁に頭痛やめまいを感じたり、仕事やプライベートで常にイライラするような精神状態にある場合には、ストレスが影響していると考えられる。もしいくつかの項目で心当たりがあるようであれば、ストレスが負担となる状況を改善しなければならない。まず改善するためには、介護業務の量を減らすことが大切になってくるだろう。また溜まったストレスを解消するため、まとまった休暇を取って仕事からしばらく離れることも問題解決の効果が大きい。
近年では介護分野でも職員のストレスによる問題がクローズアップされるようになり、適切なケアが受けられるような環境が整いつつある。健康維持のため早い段階でストレスの原因を解消すれば回復は早く、職場への復帰にあまり時間をかけずに済む。